人気ブログランキング | 話題のタグを見る
初めての個展
冊子街からに掲載中の
流れる雲に似ての原稿を
昨日納めました。此の回は初めての個展の様子を書きました。初めての個展_c0157424_14543996.jpg

今回は少し自慢させて頂きました。
個展を開いた中林画廊(ちゅうりん、がろう)は中村鐵(画家)さん林緑敏(画家、小説家林芙美子、夫)さんの
頭文字から付けられた画廊です。普段は梅原龍三郎さんなどの一流画家の絵が展示されていました。初めての個展を銀座の一流画廊の場所提供で費用も掛からず行えたことは名誉な事でした。個展は大盛況で小さい会場という事もありましたが、入りきれない人が外に溢れました。ほとんどの人達は見知らぬ初対面の方たちでした。その中で印象に残った人を挙げますと、小柄な初老の人でした。絵描きの匂いがしました。その人は丁寧に丁寧に作品を見ていましたが見終わるとわざわざ僕のところに来て一枚一枚の作品がいいと褒めてくれました。そして頑張って描き続けるようにと言葉を添えました。帰った後で芳名帳をみると‘岩田専太郎’と署名がありました。初めての個展_c0157424_15314747.jpg
初めての個展_c0157424_15324931.jpg

またどうして僕の個展を知ったのか分かりませんが‘藝術新潮’が取材にきてくれました。
当時は美術雑誌はこの雑誌しか無く権威がありましたし、画家志望とはいえ、いわば素人の初めての個展が取り上げられることは考えにくく、香月泰男さんと並んで1ページ全部に載った事は僕より周りの人達が吃驚していました。昭和45年のことです
by enpitsu01 | 2009-01-21 15:52 | 街から


<< 初めての個展、追伸 Argus-eye  アーガ... >>